高齢者に豚の耳(ミミガー)料理をオススメしたいワケ

2015年10月5日食べもの

写真は油揚げを開いて台にした四角形のピザ。
トッピングは胡椒がピリリと効いた豚の耳。

うすく、クセのないピザの台にマヨネーズを薄くのばし、軽くソテーした塩味の豚耳をのせ、胡椒をたっぷりとかけると出来あがり!
このメニューは炭水化物抜きダイエットをしていた時に作ったもの。

豚耳を炒めると少し粘り気が生まれ、マシュマロのようにやわらかくなり、軟骨独特のコリコリッとした食感がクセになりそうな豚耳ピザ。
一度食すと、食い意地をつかさどる中枢に広がる、底なし沼の深みにはまるはず。
簡単なのでぜひ作ってみてください。

さて、日本で豚肉の消費量が多いのは沖縄。
沖縄の食文化は福建料理と台湾料理の影響を受けているため、それらの生まれ故郷である中国の文化「豚のひづめと鳴き声以外は全部食べる」を踏襲し、頭から足先まであますところなく食べるのが特徴です。

最近では絶滅寸前だった小型の在来豚「アグー」の飼育が進められ、ブランド化されています。
沖縄産のアグー豚の名前を知っている方も多いかも。

あまくところなく食べる部位は豚の耳も同様です。
豚の耳はミミガーとよばれ、軟骨のコリコリ感がたまらない料理。

ミミガーの味付けはさまざまで、シンプルに塩・こしょうで味付け、炒めたもの、酢を入れて酸味を引き立てたもの、そして伝統といえるのが、ピーナッツと砂糖と味噌で和えたもの。

ミミガーとごはんだけで、幸せが喉の奥で踊っているのを感じてしまいます(^^ゞ

■豚耳はコラーゲンとカルシウムが豊富

コリコリした歯ごたえは軟骨組織。
ここにはタンパク質である「コラーゲン」が多く含まれています。

コラーゲンは人間の体内にあるタンパク質の約3分の1を占めます。
主に皮膚、関節などの結合組織に多く存在します。

女性ならコラーゲンという言葉に敏感ですね。
お肌のうるおい、シミ、シワの防止の守護神といえるのがコラーゲンなのです。

そして、コラーゲンの大きな役割として、関節などの結合組織に働きかけ、骨の動きを良くすることがあげられます。

コラーゲンの他に含まれているのが「カルシウム」。
カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素で、骨を強化することで知られていますよね。
不足してしまうと、イライラや怒りっぽくなったり、骨粗鬆症や肩こりなどの原因に。

ただし、摂りすぎてしまうとも結石を引き起こすこともあるので要注意。
また、マグネシウムに比べてカルシウム量が過剰に多いと、心疾患を引き起こすことも。
カルシウムは毎日継続的に摂ることがオススメです。

コラーゲンとカルシウムがWで摂取できる豚の耳。
簡単に料理できるし、お好みの味付けでぜひ。