鶏胸肉をやわらか、ジューシーに調理するコツとは?

食べもの

鶏の胸肉はもも肉にくらべるとお安い。
さみしいお財布の時の心に寄り添ってくれるありがたい存在です。

低カロリーで良質のたんぱく質とビタミン、コラーゲンなどを豊富に含んでいるヘルシーな胸肉。
消化吸収の効率が良いので、胃腸の調子がいまひとつの時や高齢者、小さな子どもにもおすすめです。

しかし、胸肉のあのパサパサとした食感、グラマラスなもも肉に比べるのもどーかと思うけど、ちょっと物足りない。どうにかならないの~?
という方もいらっしゃるのでは。

胸肉は水分が約75%で、タンパク質約22%、脂肪1.5%という割合でなりたっています。
お肉の中では脂肪が少なくて、水分が多いのが特徴ですね。
実は、パサパサとなってしまう原因は、調理の時に水分が流れでてしまうからです。

■やわらか、ジューシーなグリルを作るには

パサパサが敬遠される鶏の胸肉ですが、やわらか・ジューシーに仕上げるためのコツを見つけました。(さも自分が発見したかのような書きぶりですが、サイトや人の話から)

紹介しましょう。
チキンは冷蔵庫から取り出し、平温にしておきます。

1.胸肉にフォークで穴をさし、50度洗いをする

2.胸肉にほんの少量の砂糖をもみこむ
(砂糖はこの後に加える調味料を浸透させる役割がある)

3.塩で味付ける

フライパンで皮目から焼く

これはスペイン・バルセロナで知り合った料理人の方のレシピによるもの。
彼いわく、どの食材も冷蔵庫から取り出してすぐに使うのではなく、平温に戻すのが調理の前提とのこと。

そしてお砂糖。
甘い味付けだけでなく、砂糖は前述したように、食材の味付けを浸透させるという大役がある。ので、最初に使う。
(調味する時の「さしすせそ」はそういうことなんですね!)

そして50度洗いは、保水効果。
美肌づくりには保湿が大切といわれるけど、鶏胸肉も同様。
身をぷるぷるにしましょう。
こうすることで、やわらかくてジューシーな胸肉グリルのできあがり\(^o^)/

■豊富な疲労の予防・回復成分も

鶏の胸肉に豊富に含まれているのが、「イミダゾールジペプチド」という、ちょっと小難しい名前のアミノ酸の一種。
これは活性酸素を抑える「抗酸化作用」やストレスの軽減、筋肉に含まれる乳酸(名前はカワイイけど、疲労のもとです)の分解を促し、疲労感をやわらげる効果が期待できます。
1日に200~400mgを摂取するのが理想的といわれ(鶏胸肉には100gで約200mgが含まれている)ています。

効率よくイミダゾールジペプチドを摂取するなら、煮込みやスープがベストといわれています。
今の季節なら、ポトフやスープ、おでん、シチュー、カレーなど。

ちなみに、胸肉の次にイミダゾールジペプチドが多く含まれている部位は手羽元やささみ。

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