願いを叶えている人が内緒で食べているセロトニン食

2016年3月30日食べもの

最近、なにかと耳にするセロトニン。
これは、ドーパミンやノルアドレナリンといった3大神経伝達物質のひとつ。
幸せや心の安定を得るためには、脳内ホルモンであるセロトニンを増やせばよいと言われます。ただし、最近では脳ではなく、腸からセロトニンが出るという説も。

このセロトニンは精神のバランスを安定してくれる特徴があり、足りなくなると眠れなくなったり、やたら感情的になって誰かやモノゴトに腹を立てたりといったストレスの原因に。

このセロトニンを増やすために役立つのが「トリプトファン」という物質。
実はトリプトファンには脳に運ばれるとセロトニンを生成してくれるという働きがあるのです。
ただし、このトリプトファンは体内では生成できないもの。
だから、食べ物から摂取する必要があります。

さらには、セロトニンはホルモンのバランスを整える働きのあるビタミンB6やナイアシンからも合成されます。

そこで、セロトニンを増やしたければ、このトリプトファンやビタミンB6、ナイアシンを多く含む食べ物を食べましょう、というお話です。

■フランス人はセロトニンフードを常食!?

上の写真はパリのビストロでいただいた、くるみとロックフォールチーズのサラダ。
セロトニン食の記事を書こう!と思って、いろいろ調べていたら、くるみとチーズの両方ともセロトニンフードでありことがわかり、ちょっとビックリ。

くるみは血圧を下げたり、ストレスを緩和することが実験で実証されています。
チーズはカルシウムを含む食品。カルシウム不足はキレやすいと言われるように、足りないとイライラを生みやすくします。

このくるみとロックフォールチーズのサラダは、パリの食堂に入るとたいていメニューに見つかるほど、ポピュラーなもの。
ということは、フランス人は結構な量のセロトニン食を摂取している!?

さて、トリプトファンやビタミンB6、ナイアシンを含む食品をまとめておきましょう。

乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)
大豆製品(お豆腐、納豆、お醤油、お味噌)
魚類(カツオ、マグロ、サンマ)
海藻類(わかめ、ひじき)
野菜類(きのこ、緑黄色野菜)
ナッツ類(くるみ、アーモンドなど)
その他、玄米、バナナや卵、ニンニク、メープルシロップなど。

このセロトニン食は朝、食べることを推奨する研究もあるので、できるだけ朝、摂取ということで。

前述したパリのビストロで食べた前菜の次にやってきたのは、ステーキタルタル。
ユッケ事件の後、日本では食べられなくなった生の牛肉ステーキですね。
パリのビストロに入った目当てはこれだけと言ってもいいぐらい、私はステーキタルタルlover。
オーダーする際、お店のギャルソンから「(日本人)は食べても大丈夫なのか?」って心配されましたが(^o^)

この記事で紹介していますが、牛肉には必須脂肪酸の1つであるアラキドン酸が含まれ、このアラキドン酸の一部は脳内でアナンダミドという物質に変わります。
※このアナンダミドはハッピー感に影響する物質。

つまり、私は自分では意識せずとも、幸せ感をチャージする料理を食べていたってこと!? しかし、「ローマは1日にして成らず」。毎日の習慣にすることですわ。

パリに行かなくても、カツオだしのお味噌汁にお豆腐やわかめ、きのこをたっぷり入れていただくのもアリですね。
幸せな気分を生み出して、ストレスフリーな毎日をおくりましょう。