クリスマスシーズンに食べたいドイツの定番菓子、シュトレン

2016年2月19日食べもの

クリスマスシーズンに食べたくなるのが、ドイツのシュトレン(Stollen)。
皆さん、ご存じでしょうか。

ドイツのクリスマスに欠かせない定番菓子・シュトレンは山の頂におしろいのパウダーをこぼしたようなお砂糖がまぶされている見た目。
生地にはラム酒につけたベリー系やオレンジピールなどのドライフルーツやナッツが練りこまれ、時間を置くと風味が増し、味わいがグッと深くなります。

私が初めてシュトレンを食べたのは、アドベントシーズン(クリスマスの4週間前から始まる、クリスマス期間)に入ったミュンヘンで、主人がドイツ人、奥様が日本人の夫婦のご家庭に夕食にうかがった時のこと。

お家の前で小学校高学年の息子さんが出迎えてくれてて、挨拶の後「お父さんとはドイツ語、お母さんとは日本語で会話するんだよ」などと初対面の私にいろいろお話をしてくれたのでした。

食卓で何をごちそうになったかは覚えていないけれど、、、苦手な野菜をファミリー間で交換していたのだけは覚えています。
日本人の奥様が「うちはいつもこんな感じ。テーブルで野菜が飛び交うの!」と。

その後、デザートに出されたのが、シュトレンだったのです。

当時、シュトレンという名前は聞いたことはあったものの、食べたのは初めて。
ご主人がベッカライで買ってきたというシュトレンは、丸ーくて、日本で売っている小ぶりなアンドーナツのような(上の写真のような感じ)。

それまでドイツ菓子といえば、どっしりと重厚に作られている感じの見た目から、「大味」な印象を持っていて。だから、出されたシュトレンにはまったく期待していなかったのです。

しかし、出されたデザートだし、一応味わっておこう。などと、ためしに一口かじってみると、、、その甘みはなんたるや!シアワセな気分が湯気のようにたちのぼっていったのです。

その時から、シュトレンのトリコ。
今やドイツ菓子のなかで一番愛している存在。

さて、私の友人にもシュトレンファンがいます。なもんで、この季節になるとシュトレンを贈り合っています。

たいてい彼のシュトレンはラム酒とシナモンがばっちり利いているタイプで、あえて1ヶ月以上は熟成させてます。
つくりたても美味しいけど、なにせ味が「若い」。
しかし、熟成期間を置いてスライスして口に放り込むと、ものすごーく風味に奥行きが生まれ、うなってしまうほど。

今年もまたシュトレンの季節になりました。
実は私、クリスマスシーズンのために、ドイツで作られた美味なシュトレンをネットで販売するのが夢だったりします。

そのためにドイツへ行き、シュトレンを食べあるき、ここぞ!というお店を見つけて交渉し、クリスマスシーズンにシュトレンをお届けできたら(^^)ああ、妄想よ、現実となれ!

もしかしたら、かつてミュンヘンのお宅で食べたシュトレンがいまだ食欲中枢をつかさどっているのかしら。