日本初!認知症を解明するための登録システム「 IROOP」

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日本の認知症患者は増加する一方で、2025年には現状の1.5倍にあたる700万人を超えるといわれています。(2015年1月の厚生労働省の発表より)

ちなみに、2025年には団塊の世代が75歳を超えて「後期高齢者」となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上になると予測されてもいます。

認知症になる要因は不明で、予防や治療の方法についてはまだ体系化されていません。

認知症解明に向けての研究が本格的に始動されます。
健康な日本人が登録し、認知症の予防研究に協力するシステム「IROOP(アイループ)」が開発され、7月5日から登録者を受け付けています。

先月22日、国立精神・神経医療研究センターや国立長寿医療研究センターなどのグループが発表しました。

(前略)
半年ごとにインターネットで生活習慣などのチェックや認知機能検査を行い、集めたデータを発症予防や治療の臨床研究につなげる。
対象者は、認知症ではない40歳以上の健康日本人。初回、ホームページで氏名や生年月日などを入力後、生活習慣、自分や家族の病歴など約160項目のアンケートへの回答を登録。記憶力を調べる簡単な認知機能検査「あたまの健康チェック」を電話で受ける。

その後は半年ごとに、同様なデータの更新を行い、同じ検査で記憶力の変化も追う。参加者が望めば、新薬の臨床研究への参加募集情報なども提供される。

国立精神・神経医療研究センターの松田博史・脳病態統合イメージングセンター長は「健康な人の中から認知症発症前の『超早期』の人を見つけ、予防に有効な治療薬の開発に役立てたい」と話している。

ヨミドクター シニアニュース 

40代以上の健康に自信のある方は研究協力者として登録してみてはいかがでしょうか。

おそらく5年後、10年後には何らかの研究成果が発表されるはず。
認知症の要因やメカニズムが解明され、早期発見で予防できる方法が見つかることを願っています。

あたまの健康応援プロジェクト IROOP

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