シニアも活用。虎ノ門ヒルズのファミマ!!でコワーキング

2015年9月30日ライフスタイル

ふらりと入った虎ノ門ヒルズ。
2014年にオープンしたこの施設ですが、高層階にハイアット系のホテル、アンダーズ東京が入っているのを知っているぐらいで、ちゃんとビルの中をのぞいてみたのは初めて。

エスカレーターで3階に行くとファミマ!!を見つけた。
ファミリーマートのことを略して、ファミマと呼ぶけれど、ファミリーマートとこのファミマ!!は業態が異なる。

ファミマ!!は、都市圏のオフィスビルなどに出店し、その施設近辺で働く人を対象に、商品を選定し、内装もスタイリッシュ。
ここ虎ノ門ヒルズにはホテルに、レジデンスに、そしてオフィスもある。

虎ノ門ヒルズでファミマ!!を見つけ、まず目に飛び込んできたのはブックコーナー。
旅を意識してセレクトした本や雑誌が洗練かつ、秩序よく、軒先に並んでいるのを見るや「超オシャレなんですけど!」と声を発してしまったほど。

その脇は商品の陳列がわかりやすく編集されたコンビニ。
まあ、これは特別驚くものではない。

このブックコーナーからコンビニが続く一体はフローリングのフロアで、天井にも木がふんだんにアクセントとして使われている。
都会ナイズしたウッドハウスのような心落ち着く空間が演出されている。

そして目を奪われたのはブックコーナーの裏手にある、コワーキングスペース。
10人が座れるカントリー調ダイニングテーブル風の木製テーブルが置かれ(インターネットカフェではオープン席と言われる)、その奥にはパーテーションで仕切られたお一人様席が8席。ここではブックコーナーの書籍を自由に閲覧できるとか!?

もちろん、電源と照明が使え、wifiも飛んでいて。

コンビニの店員さんに尋ねたところ、このお一人様席は無料で使えるという。

太っ腹~!

最近、日本のコンビニでもwifiが使える飲食スペースを設けるところが増えてきたけど、ここまでお仕事フレンドリーというかノマド(もはや死語?)対応しているコンビニに遭遇したのは初めて。

で、せっかくなので、スイーツとコーヒーを求め、オープン席でタブレットを使ってみた。

ちなみに同席していたのは、お茶している就活スーツ姿の女子4人をはじめ、ノートに何かしたためているシニア世代の男性、パソコンを使って何かお仕事されている若き女性、スマホでネットサーフィン中のシニア世代の男女1人ずつ。

週末の滞留時間1時間弱の観察では、奥のお一人様席は全く空席になることはなかった。←皆、パソコン使用者。
8人のうち3人が席を立ち、空くか?とにらんでいたけど、お手洗いや隣りのコンビニへお腹に入れるものを求めにいった様子。

場所に縛られない仕事をしている人にとっては、このファミマ!!は積極的に利用したくなる、かっこうの仕事場かも。

このステキなファミマ!!のあるフロアは「ザ・サード」と呼ばれる一帯で、ファミマ!!のほか、カフェ「ザ サード カフェ バイ スタンダードコーヒー」、ヘアサロン「トレス」、シューズリペア「ミスターミニット」、フラワーショップ「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ」で構成されている。

このフロアのコンセプトは異なると思うけれど、私の目には「コンビニ複合施設」のようにうつったわけでして。

2015年4月、ローソンによる「介護コンビニ」1号店(埼玉県川口市)が登場したし、コンビニはその地域で人と物をつなぐシナプスのような役割をもっと担うことになるはず。
将来、高齢化社会を重点的に軸足を置いたサービスがコンビニ複合施設の主流になるのはそう遠い話ではないかもしれません。