高齢者に人気のゲーセン。一緒にゲームをプレイした件

ライフスタイル

街のゲームセンター(ゲーセン)が高齢者の憩いの場になっていると聞いて久しい。
ゲーセンといえば若者の遊び場の象徴的な存在ですが、高齢者の「脳トレ」も兼ねてのコミュニケーションの場所としての役割も果たしています。

「不良のたまり場」といわれた時代もあるゲーセンが高齢者の集いの場になると、20年以上前、誰が想像できたでしょうか。

日本のゲーセンは国籍を問わず人気があるようで、昔うちの近所に住んでいた某国の留学生男子は来日してゲーセンを知り、ここはパラダイスか!とばかりにカルチャーショックを受けていました。

その彼が当時、ハマっていたのは「太鼓の達人」。

学校の帰りは必ずゲーセンに寄り、バチ(いや、スティックね)を握ってハイテンションで叩きまくり、それが終わるとバイトに行くというのが彼の日課。
ハマりすぎたせいで、2年後の帰国時には手の指に大きなマメが出来ていました^^;

さて、ゲーセンが人々のアミューズメント心を刺激するのは高齢の方も同じく、先日は70代の女性がプレイしたいというので、一緒にやってきました。

上の写真は 「HANABI」というスロット。
これは脇のレバーを引いて、3つ同じ絵を横、ナナメにそろえるというもの。

100円で10回ぐらいレバーを引くことができ、絵がそろうとプレイする回数が得点としてもらえるこのゲーム。
お! 彼女はなかなかスジがよく、同じ絵がそろうこと数回。
夢中になってプレイしていました。

で、その姿を見ていて、高齢者のゲーセン需要について考えてみました。

まず、画面の大きさ。

スマホやゲーム端末機でもプレイできますが、大きく可視化可能な画面が高齢者には好まれる。
高齢者でも「段階の世代」といわれる方たちはコンピューターに強く、若い世代よりデジタル化に詳しい方が多いほどですが、ゲームをプレイする場合はスマホより大きな画面を好むよう。

一緒にゲームを行った件の彼女は段階の世代より2つぐらいお姉さんですが、やはりスマホではやりたくない派。
その理由はスマホだと目が疲れるうな気がするからだそう。

そして、仲間との共有化。

スマホだとプレイが「個人的」になってしまう。
誰かと一緒にプレイする(あるいは側で見ていてくれる人がいる)ゲーセンだと、勝ったときの喜びを誰かと共有できる。

あとは、1回のプレイ代金も100円~とお安いし、ゲーム以外のお楽しみ(仲間と話せる、飲食できる、プリクラなど)がある点かな、と。

脳活実践の場としてもゲーセンを利用している方もいらっしゃると思いますが、ゲーセンへの行き帰りも大切。なにしろ、ウォーキングタイムにもなりますから。
プレイもそうですが、ゲーセンに「行って帰ること」を意識し、健康を呼びこんでいる方も多くいらっしゃるのかもしれませんね。

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