あいまいさを嫌う「難しめな人」に納得してもらうには

2016年5月22日ライフスタイル

あなたの身近に、どんなに言葉を尽くしても全く気持ちが伝わらず、打ち解けられない・・・という人はいませんか。

こういうタイプは筋道と論理を重要視し、自分が納得しないと首をタテにふってくれません。グレーゾーンの幅が狭く、あいまいな説明を嫌い、ピシャッとそれを指摘することもあります。それゆえ、周囲から「難しめな人」といわれることも。

ある2人のやりとりをサンプルに、どーすれば難しめな人に納得してもらえるか考えてみましょう。

介護施設に勤めているAさんは他社のとろみ調整剤をいくつか試してみたいと思い、業者のBさんに同様の製品サンプルをお願いしていました。

ふたりの間に、こんなやりとりが生じます。

Aさん「先週、とろみ調整剤をいくつか持ってきてとお願いしたのに、まだですか。いつまで待たせるんですか?」

Bさん「すみません。今週中にと思っても、ぜんぜん手が取れなくて。来週あたりにとは思ってはいるのですが」

Aさん「それだったら、1週間以上、待つことになりますよね」

Bさん「はやくうかがいたいのですが、最近、スタッフがやめたこともあり、ちょっと・・・。あのぉ、わかってくださいませんか」

Aさん「いいかげんなお仕事されるのですね。もう結構です。お取り引きも見直しますっ!(怒)」

このAさんのようにあいまいなニュアンスをつっぱね、自分の見解を主張するタイプの人って実際にいます。
職場にこういうタイプの人がいたら「仕事がやりにくい・・・」という人は少なからずいます。

では、Aさんのようなタイプに納得してもらうにはどういうコトバが適しているか、チェックしてみましょう。

1. 期日をちゃんという
Bさんはとろみ調整剤を持っていく日を「来週あたりに」と答えています。
Aさんのようなタイプは期日があいまいなことを大変嫌います

このとき、Bさんは「来週の月曜日か火曜日にお持ちできたらと思っています。日程を調整して、明日の午前中までに確実にお渡しに行ける日をご連絡します」など、具体的な期日をもりこみ、確実な日にちを伝えるとAさんは安心できます。

2.感情に訴えない
Bさんはスタッフがやめてしまったことで、にっちもさっちもいかないあまり「わかってくださいませんか」と、感情に訴えてしまいました。
これ、Aさんのような論理的な思考をするタイプには逆効果

Bさんはこんな時

「実は先日、スタッフが1人やめてしまい、営業担当が3人だけになりました。皆、やめたスタッフのフォローが入ってしまい、ひとりで1日◯軒まわっています。そんな状況でやりくりが大変厳しいので、はやくても来週の月曜日か火曜日のおうかがいになります。ご理解いただけると助かります」

と、状況をきちんと説明するだけでよかったのです。

いかがでしょうか。
明確な期日と簡潔な状況説明をすることで、論理タイプの人には受け入れてもらいやすくなります。しかも、論理派だけでなくオールマイティーに使えます。

要は日頃から相手がどういうことに反応する傾向があるのか、チェックしておくことです。
具体的な数字を盛り込む、事例を出すのを好む、あるいは「ミラクル」や「スピリチュアル」のエッセンスが好きなど、日頃から相手の反応ポイントを観察しておきましょう。

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