不運をストップ!「悩み沼」から抜け出す効果バツグンの方法とは?

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心配事が重なり、ずっとそのことに気を取られていると、なかなか「悩み沼」から抜け出すことができないもの・・・。

そんなふうに、自分の注意をいつも心配事に向けていると、関係のない事柄にもトラブルが生じてしまうものです。 これが「二次被害」。

そして、再びつぶやくのです。

やはりツイてないし、運がない~。

こうして不運の「悪循環ループ」が生まれます。

人間の悩みは心理学と脳科学で解決できるという未葉さんに言わせると「悪循環に陥るのは注意力不足が原因である場合がほとんど。けれど、精神的で目に見えないものだから、占いや霊的なことに解決を求めて『スピリチュアルジプシー』になる人が多いんですよね」

彼女は「いわゆる『二次災害』が起こるのも、当初の心配事が引き起こした注意力が低下しているからです。それを霊とかカルマとか『今はそんな時期』とか、スピリチュアルなことが原因だという占い師やナントカカウンセラーがいます。現実的なアドバイスをしても、本気で取り組む人もいるけど、スピリチュアルな方向性の解答を求める人の方が多いような気がします」と話します。

「心配なことや不安がある時は客観視する術を身につけるとよいですよ。簡単な方法をおしえましょう」

その方法とは

不安や心配事を紙に書き出すこと。

心理学用語では「エモーショナルディスクロージャー」といい、不安なことや心配事に支配された時は、自分の感情を紙に書き出すと心理的に効果があるといわれています。

ヒトのアタマの中は感情、理性などがからみあった、ごった煮状態。
「イヤなことは忘れよう!」 と決めても、感情と理性がグツグツ煮込まれている中で、結局、堂々巡りで、同じ考えに着地しがちなのが人間。
紙に書きだしていくと、感情や理性の仕分けが進み、気持ちの整理もされ、それまでの自分にはなかった客観的な目で分析もできます。(未葉さん)

悩みがアタマの中を占拠してしまうと、強いストレスにいつも支配されていることになります。
アタマを1つのバケツと考えたら、悩みという「水」を入れることで、他の物事にもその水(悩み)が混ざってしまう。
つまり、解決できていない当初の悩み事や不安が、物事全般に悪影響を及ぼすわけです。

悩みを紙に書き出すという行為は、脳のワーキングメモリ(作業記憶)から悩みをカラダの外に出すことに意味があります。

こうすることで、悩みごとでいっぱいいっぱいだったワーキングメモリーからお悩みファイルが削除。
すると、本来持っている「注意力」が働き、他の物事への冷静な判断や集中する余裕が生まれます。

「よく、願いごとは繰り返し書くと叶うというでしょう。けれど、アタマの中に心配事や不安がある人がそれを無視して、願い事を100回以上書いても叶いませんよ。おそらく、その願い事が叶えば、自分の悩みもなくなると考えていると思うですが、結局「逃げ」で書いているだけですから。

実際、そういう人、多いです。悩みのある方に最初に行ってほしいのは、心配事についての思考の暴走を止めることですね。2~3分かけて悩みを書き出し、カラダの外に追い出してください」

この不安を紙に書き出す方法は、お勉強や試験の時にも応用可能。

ある実験で、試験の前にプレッシャーでアタマが真っ白になった時、自分の不安な気持ちを書き出したグループと、何もしなかったグループとでは、前者の方がスコアが上がったといいます。

というわけで、私も実践してみました。
昨年、ある人のある疑惑について悩んでいたのですが、書き出してみると、意外にも「対処法」のアイデアまで生まれ、けっこうスッキリ。

ちなみにノートの片面を2つに分け、

左に現状と、どうしてそのように感じたのかを
右に分析したことを事実と妄想を織り込んで

書いてみました。

その疑惑は今も払拭できていませんが、気持ちの上でその疑惑が占めるボリュームは縮小。
ときどき思い出すこともあるけど、きっといつかどーにかなるか、と冷静に考えられるようになりました。

ふーん、自分のカラダにこんな気持ちが宿っていたのかーということが視覚化されると、それだけで冷静になれるものだな、と目ウロコ。

悩み事や不安でさいなまれているという方は騙されたと思ってやってみてください。
こういうのって、自分のカラダを使ってやってみることが一番の検証でもあるので。
ぜひ!