1981年にアメリカで行われた「若返り」の実験

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人は若返る!?

それは思い込みのチカラで可能になる、というおはなし。

1981年、アメリカはハーバード大学のエレン・ランガー博士と同僚が行った実験でのこと。

実験を行った場所はニューハンプシャー州の修道院。
実験の参加者は70代や80代の男性で、全員で寝泊まりして過ごす(合宿)というもの。

この合宿では、ただ1つだけ条件がありました。
それは、1959年に戻って生活するというもの。

つまり22年前に戻ったつもりで生活が行われたわけです。

寝泊まりする部屋では、1959年に出発された雑誌が置かれ、当時主流だった白黒のテレビやラジオなども備え付けられているという、徹底ぶり。とにかく環境を22年前に変えたのですね。

そんなわけで、参加者は1959年のニュースを独占した、アメリカ初の人工衛星の打ち上げやキューバ革命について語りあいました。また1959年に公開された映画を上映することも。とにかくすべてが、22年前仕様だったり、話題に上ったりという状況。

実験に参加した年配の男性たちは1週間ほど、1959年に戻った生活を送りまきな。

その後、あるテストを行ったところ、エレン・ランガー博士でさえも予想していなかった結果に!
それは

実験に参加した70代、80代の男性は皆、身長、体重、歩行、姿勢
聴覚、視覚が向上し、知能テストの成績まで良くなった。
関節の柔軟性が増し、肩幅が広くなり、指先が起用になり、関節炎の症状がやわらいだ。

というものでした。ランガー博士いわく「心で思ったことに体は従う。実験が終わる頃、杖がなくても歩けるようになった人もいる」。

こちら、36年も前に行われた実験です。

思い込み(思考)は、薬よりも効き目があるってことですね。
これをプラシーボ効果といいます。
思い込むことは現実を変えるとてつもない偉大なチカラでもある。。。

「若返りの実験」など、興味深いエピソードが満載の本『こうして、思考は現実になる 』シリーズは、「思考が現実すること」を実験できます。著書パム・グラウトさんのユーモアあふれる文章が軽快なテンポで翻訳され、読みやすいうえ、実験の数々も実際にやってみると目ウロコ。に私はこうも思い込みにとらわれ、生きてきたのだろうと。

この実験、日本で行っていただきたいかも。

この「若返りの実験」については、『こうして思考は現実になる 2』に掲載されていますよ。

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