聖者ヨガナンダを描いた映画『永遠のヨギー』

2020年2月8日映画の紹介

今は亡きスティーブ・ジョブズがiPadに唯一ダウンロードして何度も読み返した本として知られる『あるヨギの自叙伝』。著書はインド生まれのパラマンサ・ヨガナンダという人物。この本はヨガナンダが他界した後、今もなお、世界中で売れ続け、人生のバイブルとする人もいます。

そのヨガナンダの生涯と教えを描いたドキュメンタリー映画が『永遠のヨギー ヨガをめぐる奇跡の旅』 (2014年、Awake: The Life of Yogananda)です。

私は『あるヨギの自叙伝』を読んだわけでも、ヨギーニでもありませんが、敬愛する出版人が、少年時代に初めて手に取り、よみふけった精神世界の本が『あるヨギの自叙伝』とおっしゃったことを思い出し、DVDを見ることに。

ヨガナンダは生まれ育ったインドからアメリカに渡り、瞑想やヨガを通じて自己の探求の道を示し、多くのアメリカ人に受け入れられた成功者でもありましたが、同じくインドからアメリカに渡った同胞(幼馴染み)とのトラブルに巻きこまれ、傍目には「転落」と映った不遇の時代も経験します。

そんな時、彼は誰も近づけない遠い場所へと行ってしまいます。

それは…自分の心の中。
そう。何人たりと入り込めない唯一の場所。

ドキュメンタリーでは生前のヨガナンダに関わりのあった人々や彼の教えに導かれた人々のインタビューを交え、ヨガナンダの哲学にふれていきます。

中国の『論語』のように、人生の教訓としたくなるような言葉の数々が散りばめられているこのドキュメンタリー。見ると、ヨガナンダに興味を覚え、彼が生前、急ピッチで出版を進めた本『あるヨギの生涯』を読みたくなりました。
(この本にまつわるエピソードだけで1つのドキュメンタリーができるのでは?と思いました)

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