国交省が「空き家バンク」全国版のHPを開設

ニュースと考察

「空き家バンク」は、移住希望者と空き家の売却希望者(または貸し出しも)をマッチングするシステム。
その多くは地方自治体やNPOの運営によるものです。

今年5月には国土交通省が、現在、空き家となっている民間の賃貸物件をサービス付き高齢者向け住宅として活用する方針であることも発表されました。こちら

さて、国土交通省は「空き家バンク」全国版ホームページを来年中の開設をめざし、推進するようです。今まで統括したサイトがなかったのが不思議な気もしますが^^; 開設されるとおおいに活用されるのでは。

全国の自治体が空き家の情報をインターネットを通じて紹介している「空き家バンク」について、国土交通省は、全国の情報を一括して閲覧できるホームページを2017年度中に開設する方針を固めた。

購入希望者が物件を検索しやすくし、地方を中心に増えている空き家の解消に生かす。国交省は17年度予算の概算要求に必要な経費を盛り込む方針だ。

新設する「空き家バンク」のホームページでは、住所や敷地面積など物件情報を統一する。「海の近く」や「農地付きの家」などのキーワードで検索できるようにして、購入希望者の好みに合った物件を探しやすくする。ホームページの作成では、民間の不動産情報サイトとの連携も検討する。

2016年8月5日 17時41分 読売新聞 より引用

このサイトがオープンすると、興味のある自治体の空き家探しが大変便利になるはず。
各自治体ごとに検索する手間が省け、より効率よく空き家が探せます。

日本では2013年時点で7軒に1軒が空き家となっていて、2033年には人口減少に伴う世帯数の減少が進むことで、3軒に1軒が空き家となると予想されています。

空き家バンクを活用する人は移住を視野に入れているものと思いますが、マッチングが成功しても、実際に契約が成立するかどーかは別の問題です。
農作業を目的に移住を希望していても、いざ現地に行ってみると農園が遠いなど、作業に適した環境ではないこともあるかもしれないし、医療が充実しているかどうかを決め手に選ぶ人もいるでしょう。

現地でしばらく滞在して、移住をみきわめる「おためし移住支援」のような自治体から移住に関する何らかの支援があるとよいかもしれませんね。

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