M&Aで介護事業強化。ALSOKがウイズネットを子会社化

ニュースと考察

綜合警備保障(ALSOK)は介護福祉サービスのウイズネット(埼玉県)の株式69.5%を2016年5月6日付で取得し、子会社化することを発表しました。

取得額は明らかにされていませんが、数十億円程度といわれています。

もともと訪問介護事業に進出していたALSOKがウイズネット運営の施設介護事業に参入することで、高齢化で需要が高まる介護事業を強化していくことが予想されます。

また、ALSOKは家庭向け警備サービスも提供している会社。
顧客の中から介護を必要とする契約者の需要も取り込む予定だとか。
緊急の場合、警備員を現場に送りこむこともできるし、端末を介護に活用することも視野に入れています。

(前略)
ウイズネットは埼玉など首都圏で約80カ所運営する認知症対応グループホームや約40カ所の介護付き有料老人ホームなどが強み。売上高は2015年3月期で176億円。ALSOKは約120カ所で訪問介護事業所などを運営するが、介護事業の売上高は同62億円と売り上げ全体の2%弱にすぎない。今月立ち上げた介護事業部が中心となり、今後もM&A(合併・買収)を進める。

日本経済新聞 2016/4/5 20:46配信分より

ウイズネットといえば、ローソンとフランチャンズ契約の「ケアローソン」を出店していることでも知られています。
ここにはケアマネジャーが常駐し、お客様の生活の相談にのって介護サービスを紹介するほか、高齢者が商品を選びやすい陳列方法も取り入れるなど、「介護のコンビニ」として注目を集めています。

個人的には、警備が強みのALSOK+介護のコンビニ的な「ケアローソン」で、新たな取り組みがなされることを期待しています。
介護ビジネスもそうですが、従来のものを2つ以上組み合わせることで、何か新しいものが生まれるような気がします。