認知症をチェックする無料アプリが登場!

2015年9月29日ニュースと考察

認知症の疑いがないか、チェックするアプリがついに登場しました。

当事者の様子を観察し、アプリに表示される簡単な7項目の質問にこたえると、認知症の疑いがあるかどうかの判定が成されます。
チェックするのは第三者でも、予防を考えている本人でもok。

「もしかしたら」という思いはあるけど、なかなか当事者を連れて、診断を受けに行く機会がない家族の方は利用してみては。

MEMO(厚生労働省 疾患の詳細 認知症より)

現時点(2010年)では200万人程度といわれてきましたが、専門家の間では、すでに65歳以上人口の10%(242万人程度)に達しているという意見もあります。今後、高齢者人口の急増とともに認知症患者数も増加し、2020年には325万人まで増加するとされます。
わが国の認知症の原因疾患は、1980年代まで脳血管性が最多とされましたが、近年の疫学研究はアルツハイマー病が最も多いとする傾向にあります。
認知症の原因疾患としては、脳血管性認知症が最多でした。そしてアルツハイマー病、頭部外傷後遺症、そして前頭側頭葉変性症と続いています。

チェックのベースになっている質問は、大田区3医師会による認知症チェックの方法を採用。
これはあくまで疑いがあるかどうかのチェックで、医師の診断に変わるものではなく、認知症の有無を断定できるものではありません。

このアプリをリリースしたのは、NPO法人オレンジアクト。(写真はサイトの画面のキャプチャ)
認知症の疑いがあるかないかをチェックした後は、その人に合った地域活動を紹介してくれます。

サイトによれば、
●疑いがある方には
近くの認知症対応可能な病院や地域包括支援センターの連絡先を紹介、また認知症介護の有益な地域情報を提供
●疑いがない方には
近くの任意後見人の無料相談窓口を紹介

また、

任意後見人の紹介と後見人への正確な意思(思い)の伝達を図るための、意思保存サービスを提供する、一般社団法人 あなたの後見人と連携し、地域での任意後見人の普及を促進。

というサービスも。
このアプリの正確性は90%以上とか。認知症の判断材料に用いてはいかがでしょう。

これから高齢化社会に対応する便利なアプリが登場していく予感。
スマホやタブレットなど携帯性の高いガシェットは若い世代だけのものではないし、高齢者は使いこなせる人が多い。

健康、病気予防・発見がテーマもですが、物々交換的なアプリ(例 北海道と沖縄の農家さんがネットを通じて出会って、旬の収穫物を送り合う。その末、お互いが相手の暮らす場所に訪ねるなど、農業視察の旅に発展するのもあり)なんかあれば、楽しいなー、なんて思ったりします。