2016年はドローン宅配サービス元年になるか!?

2016年2月21日ニュースと考察

今月半ば、国家戦略特区である千葉市で小型無人機「ドローン」を活用した宅配サービスを検討していることが発表されました。
対象となっているエリアは千葉市美浜区の「幕張新都心」。
高層マンションが林立する新都心には、およそ9400戸・2万5000人が暮らしています。
さらに、これからマンションの建設ラッシュが続き、4000戸以上が増える予定です。

 政府は15日、地域を絞って規制を緩める国家戦略特区に千葉市を指定し、小型無人飛行機(ドローン)を使った宅配ができるようにすると発表した。米通販最大手アマゾンが参入する方針で、3年以内の事業化をめざしている。実現すれば、世界初となる可能性がある。

 同日開かれた国家戦略特区諮問会議(議長・安倍晋三首相)で指定が決まった。

 千葉市の計画によると、東京湾に面した幕張新都心のマンションの周辺に集積所を設け、約10キロ離れた物流倉庫から、ドローンで海や川の上を通って荷物を運ぶ。アマゾンはこの地域にある物流倉庫を活用。ドローンを使うことで、配達の時間を短くしたり、人件費を減らしたりできる。

 また、同地区のドラッグストアからマンションの各戸のベランダなどに、ドローンで薬や日用品を届ける計画もある。あわせて、テレビ電話で服薬指導を受けて処方薬を買えるよう規制を緩め、外に買い物に出にくい高齢者や子育て世代などの利便性を高める。

朝日新聞デジタル2015年12月15日12時16分配信分より引用

なんと、千葉市でのドローン宅配の実用化は世界初になるとか!
(英国、カナダ、米国ではドローンを使っての実験が始まっています)
今年11月の報道では、千葉市でのドローン利用が解禁された場合、アマゾンが参入すると表明していましたが、やはりその通りに。アマゾンは近くに倉庫がありますもんね。

また、2016年春には「エアロセンス」(東京都文京区。「ソニーモバイルコミュニケーションズ」と、ロボット開発企業「ZMP」が2015年8月に共同設立)が、自然災害で孤立した被災地に「ドローン」で医薬品や通信機器などの救援物資を輸送する事業を始めるため、早くも来月から千葉県で試験飛行を行うといいます。

現在は「空撮」がメインのドローンですが、宅配も充分可能。
無人でわずかな充電で使える点は経済的でエコフレンドリーな感じもしますね。
有人で維持費が莫大にかかるのは、現代の社会の感性にはマッチしない気もしますし。

今は国内の物流の手段は道路が主流ですが、これから「空」も使われはじめるってことか。。。
宅配のため、実用化されると「何か飛んでる! ドローンだ!」と皆、空飛ぶ機体を見て、心躍るでしょうが、やがて当たり前の光景になっていくのでしょう。

どんどん『ドラえもん』の世界に近づいてる~!

ちなみに、私が飛んでいるドローンを初めて見たのは 韓国の世界遺産である水原城の城壁付近で。

5メートルぐらいの頭上をぶーんとかすかな音をたてて飛んでいたドローンはメカニックなタケコプターみたいでした。

日本では首相官邸にドローンが落下した事件以降、制約が厳しくなりましたが、韓国では世界遺産で飛ばせるあたり、規制が日本よりはゆるいのかなーとも。(実際の規制はどーなんだろ?)

宅配からそのうち人を運ぶようになったら、、、ついにタケコプターの世界が現実となりますね。
未来はベランダにも玄関が出来るのかもしれません。
「移動ドローン」の実現はそう遠くないような気もします。