ゲームセンターで要介護状態を防止。積極導入の自治体も

ニュースと考察

高齢者の娯楽の場としてゲームセンターが人気です。
かつては若者の独占市場だったのに、最近ではお金も時間もあるシニア世代の活用が目立ちます。

なかにはコーヒーサービスや血圧計を導入したり、高齢者に特典をもうけているお店も。
そんな現況にあるゲームセンターを介護の予防対策になるとして、積極的に導入する自治体もあるようです。

 娯楽サービスを提供する介護施設については、厚生労働省も2009年、ホームページ上の「政策レポート」で、介護予防事業の1例「アミ  ューズメント・カジノ」として紹介している。

  同省などによると、利用者は運動やカラオケ、楽器演奏、料理など多様なプログラムを通じ、日  常生活に必要な能力の向上を目指す。模擬カジノやパチンコなどの娯楽も、自然と頭を使って体を動かすことが、高齢者の自立を促し介護の予防につながるとして、積極的に導入する自治体もあるという。厚労省老 健局振興課は「娯楽を取り入れて効果を上げるケースも多く、現時点で  国としての規制は検討していない」としている。

 介護現場のレクリエーション活動に詳しい余暇問題研究所(東京・目黒)の山崎律子代表は「娯楽型の活動には、利用者の思考や運動を促す 効果がある」とする一方、神戸市などの条例についても「一日中、娯楽 だけをさせるような施設を対象にしており、そうした施設には一定の歯  止めは必要だ」と理解を示す。

(日本経済新聞10月16日(金)14版より引用)

ゲームには手と頭を使います。
手を使うことは脳への刺激となり、 これは要介護状態を防ぐ効果が期待できます。
最近では「足」を使うゲームも開発され、これは楽しみながら足を鍛えることで、転倒防止対策に役立ちそう。

また、ゲームセンターで過ごしていると、高齢者間でのコミュニケーションが生まれることも多々あります。
ゲームセンター=社交場となり、人との新しい関わりが生じると、閉じこもり防止にもなるはずです。