ふるさと納税。熊本県を支援するガバメントクラウドファイディング

2016年4月23日ニュースと考察

皆さんは「クラウドファンディング」をご存じでしょうか。
超カンタンにいえば「カンパ」。
日本でも、特定の目的のために資金を集めるクラウドファンディングは流行になりつつあります。

近年話題のふるさと納税には自治体がオーナーの「クラウドファイディング」があります。

それが、「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」。
私たちは自治体がサポートする課題解決のために好きな金額を寄付をすることができます。
これは政治に参加することでもあります。ト寄付すると、ふるさと納税の仕組みが適用され、翌年の住民税が一部控除されるというものです。

こちらのふるさと納税のサイトをご存じでしょうか。

目下、GCF(ガバメントクラウドファンディング)ランキングで1位を獲得しているのが
【A-PADジャパン】熊本大地震・被災者緊急支援

先日、大震災に見舞われた熊本大地震の被災者を支援するため、佐賀県NPOがオーナーとなりこのクラウドファイティングを立ち上げたところ、それまでランキング1位だった広島県神石高原町を抑えてトップに。

日本の皆が熊本県を支援したい思いがよく伝わってきます。

この熊本大地震の被災者緊急支援についてまとめてみます。(4月18日のサイトより)

佐賀県NPOのサポートを受ける、アジアパシフィックアライアンスは、熊本県での震度7の地震発生を受け、発災直後からパートナー団体のNPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)と合同緊急支援チームを結成し、14日からレスキュー隊員と災害救助犬2頭を派遣しました。

また、余震が続く中、16日午前1時25分ごろ新たに発生した震度6強の地震を受けて再び現場に向かい、南阿蘇村でも捜索活動を続けています。

この緊急支援チームは2015年4月のネパール地震、同年9月に台湾を直撃した台風による行方不明者捜索活動、同じく9月に発生した関東・東北大雨による茨城県常総市において孤立者支援活動などを実施しています。

災害救助犬が2頭、この救助に参加していますが、 その1頭が夢之氶(ゆめのすけ)という名前の救助犬。

実はこの夢之氶。
同じくガバメントクラウドファイディングに顔を並べる「広島県神石高原町」がプロジェクトオーナーのNPO法人ピースウィンズ・ジャパンに6年前、殺処分寸前に引き取られ、救助犬として訓練された犬なのです。

子犬だった夢之丞が4年ものトレーニング期間を経て、救助犬(レスキュードッグ)デビューを果たしたのは2014年。
8月に発生した広島土砂災害の現場でした。
2014年末には台風の被害にあったフィリピン、2015年4月には大地震が発生したネパールにも出動しています。

災害救助犬の訓練は本番さながらの災害現場を想定して行われます。
怪我をしても体が汚れても嗅覚をたよりに犠牲者を探し続けるよう、厳しく指導されます。

翌日のドリームボックス(殺処分設備のことをこう呼ぶのだそう)行きをのがれた犬が厳しい訓練を受けた末、災害救助犬として熊本で活動している。。。
(胸がしめつけられる! あー、もう泣きそうです)

神石高原町のプロジェクトを寄付を通してサポートされてきた方にとっては、何よりのお返しなのではないでしょうか。

「ふるさと納税」は自治体からいただける名産品ギフトも嬉しいのですが、こんなふうに命を守る支援活動を行う人をサポートすることもできるのですね。
なお、災害支援でチョイスできるコーナーもあります。熊本県宇土市、茨城県境町、茨城県常総市などの自治体が受け付けているので、寄付をお考えの方はこちらを参考にされてみてはいかがでしょう。