板垣退助はルイ・ヴィトン好きだった!? 日本人購入の最古のトランク

ニュースと考察

ルイ・ヴィトンと板垣退助。
何か関係が?と思わせる両者ですが、実は板垣退助が生前所有していたルイ・ヴィトンのトランクは、日本人が購入した最古のトランクだったことが確認されたそう。

(前略)トランクは7月15日から高知県立歴史民俗資料館(南国市)で開かれる企画展や、自由民権記念館での今秋の企画展に展示される予定。

 トランクは板垣の子孫から同館に寄託され、2016年に東京で開かれたルイ・ヴィトンの展覧会に貸し出された。その際、同館と、板垣の功績などを顕彰する「板垣会」の公文豪副理事長(68)がルイ・ヴィトンに調査を依頼。同社の購入記録には、1883年1月9日の日付と「Itagaki」の名前、「7720」が記載され、トランクのシリアルナンバーと一致した。

 ルイ・ヴィトンの顧客名簿には、板垣の購入の前後にも薩摩藩士だったフランス公使の鮫島尚信、土佐藩出身の後藤象二郎らの名前もあるが、トランクの現存は確認されていない。公文副理事長は「板垣は、自由主義思想を普及するため、本をトランクに詰め込んで持ち帰ったとも伝わる。日本の自由民権運動を高級ブランドが支えたともいえ、興味深い」と話している。(畑本明義)

読売新聞 2017年07月01日 07時44分より引用

上の写真は2016年の東京で開催されたルイ・ヴィトンの展覧会にて。
これはアーティストのシンディー・シャーマンが手がけたもの。
(ヴィトンの歴史を語る貴重な展示物の中に板垣退助のトランクも展示されていたとは!)

創業者のルイ・ヴィトンは16歳でトランク職人の道を歩んだ人。
見習いからはじめて腕を磨きトランクを顧客の要望に沿って特別注文で作るまでに。

日本には西洋のトランクはほとんど入っていなかったと思いますが、フランスに渡った板垣退助はヴィトンが良い製品づくりをしていることを感じとったのでしょうね。

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