軽度認知障害の高齢者を追跡調査。半数は回復傾向に

2017年6月9日ニュースと考察

認知症の前段階と言われる「軽度認知障害（ＭＣＩ）」である高齢者を4年間にわたり追跡調査したところ、１４％が認知症に進み、４６％が正常に戻ったことが、国立長寿医療研究センター（愛知県大府（おおぶ）市）の研究班の調査でわかりました。

（前略）ＭＣＩと判定されても改善する例も多いことを示す結果で、近く米医学専門誌に発表する。

　研究は、認知症ではない６５歳以上の同市住民約４２００人を２０１１年から４年間追跡したもの。タブレット端末を用い、国際的なＭＣＩ判定基準をもとに約１５０項目に回答する形で認知機能を検査すると、当初時点で約７４０人（１８％）がＭＣＩと判定された。

　４年後に同じ検査を行うと、ＭＣＩだった人の４６％は正常範囲に戻っていた。

6/7(水) 7:09配信読売新聞より引用

認知症の多くを占めるのが、アルツハイマー型ですが、有効な治療法として、脳に溜まった不要なたんぱく質「アミロイドβ」を取り除くことで回復するとか。

また、HSP （熱ショックタンパク質）を増やす胃薬「セルベックス（セルベール）」も、少し前に認知症に最も多いアルツハイマー型の療法薬の候補になっているとも。

MCIと判定された方が、4年間、どのようなライフスタイルや食習慣を送ってこられたか、気になるところです。