高齢者の外出支援。タクシー利用券が復活!那須塩原市 

ニュースと考察

交通の便がよくない過疎地域では、高齢者が外出する際の「足」の確保が課題です。
栃木県那須塩原市では自動車の運転免許を持っていない市内在住の70歳以上の高齢者が対象とした「外出支援タクシー券」の利用を来月から復活させます。
申請は8月31日まで。

 (前略)
 助成は、高齢者が自らの移動手段を確保できない場合を対象に、2005年から実施していた。しかし、利用券の譲渡の疑念などから13年9月から廃止されていた。昨年12月の市長選で初当選した君島寛市長は、選挙期間中に助成の復活を公約に掲げていた。今回は「タクシー利用券対象者証」を発行し、不正使用防止を図る。

 年額3万5000円が上限(1枚500円のタクシー利用券70枚)に交付する。詳しくは、市高齢福祉課(電話0287・62・7137)。【柴田光二】

毎日新聞2016年6月25日 地方版より引用

これは素晴らしい取り組み!
出かける「足」が確保できないため、外出するのが億劫になっている…という高齢者は多いはず。
とくに人口の少ない地域に暮らす人々にとっては切実な問題だと思います。

私の母も畑が自宅から2kmぐらいの場所にあるため、バイクで通って畑の世話をしているのですが、高齢になるに従い、バイクもあまり乗りたくない様子。
家族は地元のタクシー会社に相談して週に2階、往復の送迎をしてもらっては?と言っているのですが、そうした交渉もなかなか面倒な様子。
けれど、那須塩原市のようなタクシー利用券が自治体から交付されるなら、喜んで使いたいと思うはず。

自治体とタクシー会社のコラボで高齢者の「足」を確保する取り組み。
これは地元のタクシー会社にとっても歓迎すべきことでは。
全国でも、この取り組みを採用していただきたいものですね。

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