科学的検証! ポケモンGOで心理ストレスが軽減

2017年10月18日ニュースと考察

2016年にリリースされたスマホゲーム「ポケモンGO」。
このゲームを1カ月以上続けてプレーした労働者はなんと…心理的ストレスが減った!という調査結果が英科学誌サイエンティフィック・リポーツで発表されました。

これは東京大の川上憲人教授(精神保健学)らの研究グループがまとめたもの。

(前略)日本に住む20代から70代の正規雇用の労働者2530人について、ポケモンGOの国内配信が始まった2016年7月をはさんだ15年11月と16年12月の2回、心理的なストレスの程度をみる同じ検査を、ネットでしてもらった。その結果、16年12月時点で、ポケモンGOを1カ月以上続けてプレーしたことがあると答えた246人は心理的ストレスが1年前より減っていたが、残りの2284人はほぼ横ばいだった。年齢や喫煙習慣などの影響を調整した上で比べて、統計的に明確な差があったという。

 これまでポケモンGOは抑うつ状態や引きこもりなどの解消に効果があるという説はあったが、科学的根拠のある検証はなかったという。グループは、ポケモンGOのような拡張現実を利用したゲームが労働者の心の健康を改善する可能性を示したとしている。川上さんは「外出し、人との交流や身体活動量が増えることが改善の主な理由と考えられる」と話している。(鍛治信太郎)
.
朝日新聞社9/7(木) 18:00配信 より引用

昨年、世間を席捲したポケモンGOですが、「外に出る」ということがストレスを軽減させる助けになるようです。

まず外に出ることで、視覚を刺激させ、いつもの部屋から視野に入る風景がガラッと変わることで気分転換に。(専門家にいわせると、長時間の外出ができない場合は10~15分くらい散歩するだけでもストレスはやわらぐそう)

ポケモンGOが果たしたことは普段、閉じこもりがちの人を外へ連れ出したこと。
ポケGO開発リーダーの野村達雄さんは
「昔はみんな外で遊んでいました。それが、テレビゲームなどの普及で家から出なくなった。だけど、外には楽しいことや新しい発見がいっぱいあります。地域の面白いスポットや歴史的価値のある場所などを発見したり、見知らぬ人とコミュニケーションをしたり。そんなきっかけとなるゲームを作ろうと思いました」と語っていらっしゃいます。(AERA「ポケモンGO開発者は東工大出身 元スパコン研究者」より引用)

娯楽の枠をこえ、ストレスを軽減させるゲーム開発が素晴らしいです。
近い将来、ポケモンGOが、さらなるニュースを提供してくれそうな予感。

関連エントリー
POKEMON CRAZY! 香港でも「ポケモンGO」が熱かった!
『朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる 』に目ウロコ!
GW明け。疲労の回復を早める鶏のムネ肉
夏は「疲労回復のビタミン」が豊富な豚肉を食せよ! 
チョコレートを食べるとアタマに血がのぼる!