高齢社会を支える。ロボットタクシーは自動運転の布石となるか

2016年4月5日ニュースと考察

神奈川県藤沢市で「国家戦略特区」および「さがみロボット産業特区」の取り組みとして、今月29日より期間限定でロボットタクシーの実証実験が行われます。

自動運転のロボットタクシーは「ディー・エヌ・エー」とロボット技術の研究開発を行う「ZMP」が共同で設立。

期間限定で乗車するのは10組のモニターの方たち。期間中、ロボットタクシーが自宅からスーパーまで送迎します。

 神奈川県は2月から、自動運転技術を搭載した「ロボットタクシー」の実証実験を藤沢市内で始める。安全性や利用者の利便性を検証する。

 トヨタ自動車のミニバン「エスティマ」に民間企業の自動運転技術を融合させたロボットタクシー2台を使い、北部バスロータリー-イオン藤沢店の約2・4キロ区間の中央けやき通りを自動運転で走行する。安全のため、運転手とオペレーターは同乗する。実験は2月29日から3月11日まで。

 県は利用者モニターとして、実験場所の近くに住む10組程度を募集している。モニターがパソコンやスマートフォンで配車予約すると、ロボットタクシーが自宅まで迎えに来てイオン藤沢店まで送迎する。(後略)

産経ニュース 2016.1.8 15:01配信分より引用

今回、実証実験を行うロボットタクシーを「生活支援ロボット」としていかに認知させていくかが狙いのこの取り組み。 「ロボットと共存する社会」に向けて、着々とイノベーションが行われています。

MEMO
さがみロボット産業特区とは・・・急速に進む高齢化や自然災害から神奈川県民の「いのち」を守るため、生活支援ロボットの実用化・普及を推進。災害対応ロボット、医療・介護ロボット、高齢者など生活支援ロボットなど、日本の先端技術がたくさんある「さがみ」地区に技術を結集し、人々の夢を実現できるロボットを作ることを目的に、2013年に指定された。

特区の対象地域・・・相模原市・ 平塚市・ 藤沢市・ 茅ヶ崎市・ 厚木市・ 大和市・伊勢原市・ 海老名市・ 座間市・ 綾瀬市・寒川町・愛川町

この地域が特区に選ばれた理由について・・・相模原市内にJAXA(宇宙航空研究開発機構)の施設があり、JAXAの部品を手掛ける中小企業が多いことと県内の研究開発(R&D)人口の約半分が集中している。さらに、2014年度中に「さがみ縦貫道路」が全面開通し、物流環境が整うことから選ばれた。

おなじみのあのメロディーも! スタイリッシュな映像のさがみロボット産業特区スペシャルムービー

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