75歳以上の「老老介護」が3割を超える

ニュースと考察

「老老介護」。
親子、夫婦など、高齢者が高齢者を介護することですが、厚生省が2016年に実施した国民生活基礎調査の結果、同居する介護者の年齢が75歳以上である割合が初めて3割を超えたことがわかりました。

(前略)統計を取り始めた01年に比べると11・5ポイント増えており、介護者の高齢化が一層進んで深刻な状況になっている。
調査は医療や福祉、年金、所得など国民生活の基礎データを全国的に集めて分析するもので、1986年から毎年実施。今回は3年に1度の大規模なもので、介護や世帯、貧困の状況について質問項目や分析対象を増やした。調査対象は質問項目によって異なり、介護は約7000人、世帯は約22万世帯から回答を得た。

読売新聞6/27(火) 12:27配信より引用

高齢社会となった今、老老介護の話もよく耳にするようになってきました。

最近、聞いた話では75歳の娘さんが100歳近い自分の母親の介護に集中したいため、それまで行っていた事業を他者に譲ったというもの。事業をしながら、というのが精神的にキツく、どちらか選ぶなら…と考えた末、介護を選ばれたとか。

最近では認知症の人が認知症の人を介護する「認認介護」というケースも少なくないようです。

自治体の取り組みや見守りを兼ねる「宅配」のサービス業者、近所とのつながりが果たす役割は大きいと思います。

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