なぜシニア世代はスイスが好きなのか!?

2016年2月19日旅行

シニア世代と話していると、よく「スイスに旅行したい」とか「スイスに憧れている」という。
ある70代の婦人は「実はアルプスの少女ハイジに憧れていて、今からでもハイジのような暮らしをしたい」と。

どこまでも続く牧歌的な風景、草をしきつめたベッド、今にも落っこちてきそうな星がきらめく大きな空。
たいへんロマンティックです。
女性なら一度はハイジのような環境に身をおきたいと思ったこともあるでしょう。

実は私の母もお友達(前述のハイジ婦人)と一緒に二度、スイスに旅しています。
スイスに二度いくのなら、他のヨーロッパ圏もまわってくれば?と言いましたが「スイスをどこまでも楽しみたい」。

まあ、旅のおともは日本にいながらにしてスイスに胸をふくらますハイジ婦人だし、そういう人がずっとそばにいると、好奇心のおすそわけをいただけるし、自分では気がつかなかったモノゴトをおしえてくれたりで、旅も楽しくなることでしょう^^;

スイスは登山鉄道、牧歌的かつ雄大な大自然、名峰マッターホルンのハイキング、大迫力の氷河など、アクティビティに事欠きませんよね。

旅といえば、料理もおたのしみですね。
スイスの郷土料理といえば、チーズフォンデュが有名。
鍋の中にとろとろにチーズを溶かし、パンをからめていただく料理ですが、創作料理を提供するレストランもあります。

世界から観光客が集まってくる競争力の激しい地でもあるんですもの、やはり人間の原始的な欲求を満たす食に磨きをかけるのは自然のなりゆきでしょう。

話のついでに。映画「恋するリストランテ」はご覧になったでしょうか?

こちら、スイスのチューリッヒにある創作レストラン「W」で働く若者たちの恋と友情を描いた物語。
この作品ではふんだんに料理(調理)シーンが登場するのですが、実際に営業しているスイスのレストランはレベル高いかも、と思われます。

もちろん、ミシュラン、ゴーミヨといったグルメガイドブックのスイス版もあります。
湖でとれる淡水魚のマスやパーチ(ペルシュ)、放牧された豚や鶏、ハイジでいやというほど(いやではないが^^;)イメージ付けられたチーズ、BIOの野菜類など、ユーロ圏のグルメ番長国フランス、イタリアに負けず劣らずの食材を使った味わいが楽しめますし。

懐に抱かれるような豊かな大自然とグルメ。
山に囲まれ、高地だから空気も澄んでいて、身も心も洗われるよう(命の洗濯?)。
スイスは肺をわずらった人たちが療養する場所という印象も強いですよね。
トーマス・マンの「魔の山」はスイスのサナトリウムが舞台でした。

などなど、スイスは心身を悦ばせ、癒やすエッセンスがたくさん。
これがシニア世代に支持される理由なのでしょう。