美しきシニア!『around60 パリジェンヌスタイル』

2016年2月19日本の紹介

先日もパリのシニア女性が登場する出版物の記事を書きましたが、本日も。

書店に平積されていたのが、こちらの本。『Around 60 パリジェンヌ・スタイル―ファッション、インテリア、素顔の暮らしと生き方』(ジュウ・ドゥ・ポゥム著)

パリのシニア女性14人のライフスタイルをじっくり紹介しています。
どの女性もカッコよく、パリというロマンチックな街の魔力もありますが、そこに生きる人たちの磨かれたセンスのタマモノも、パリの引力になっているものと思われます。

ある女性はインドで修行する人が身にまとう薄い白色の布をカーテンに仕立てていたり。
無機的なMUJI(無印良品)のノートさえパリジェンヌにかかれば、インテリジェンスのエッセンスが利いた心温まるトラベルノートに変身したり。

女性誌によく登場し、そのオシャレなライフスタイルが支持されて「島田順子スタイル」という本も出されているデザイナー島田順子さんもパリ在住ですが、70歳を超えても、いつもウットリするようなスタイルとファッション。
憧れている人も多いのでは?
パリをロケーションに彼女が登場するとさらに魅力が引き上がる感じ。

このように、街と人物のシナジーがパリの求心力になっているような気がするんですよね。

以前も紹介したヤニスマーシャルがパリを舞台に踊る、世界中で大きな話題をかっさらった動画。こちら。

この作品もダンサーとパリの名所のシナジーが高い。
やはりパリって街は特別なのだなーと思わずにいられない。

ナポレオン3世の命を受け、現在のパリの街並みをつくったのが当時のセーヌ県知事オスマン。
上下水道の建設から公園、道路の整備、新しいオペラ座の建設、ルーブル美術館の整備まで、街を大改造する都市計画を遂行し、規制を設け優雅な都を作りました。

オスマン計画が実施されたのが19世紀末という、ちょうどアールヌーヴォー文化の盛んな時代背景も手伝ったのでしょうか、その他にもパリが求心力がもつ理由は語り尽くせないぐらい、ありそうです。