運をためる達人、萩本欽一さんの本『ダメなときほど運はたまる』

2016年5月23日本の紹介

TBSドラマ『重版出来』からの「運をためる」記事の続きです。こちら

運にたいして人一倍敏感で、誠実であり続けているおひとりが、欽ちゃんこと、タレントの萩本欽一さんだと思っています。ご自身いわく「運だけで生きてきた」のだとか。昨年は73歳で駒沢大学仏教学部に入学されたことが話題になりましたね。

さて、萩本欽一さんの著書『ダメなときほど運はたまる ~だれでも「運のいい人」になれる50のヒント~ (廣済堂新書)』では運のため方や運の性質、運にまつわるエピソードがたくさん紹介されています。

「自分は運だけで生きてきた」という欽ちゃん。すべてのものはプラマイゼロで、仕事が絶好調な時はあえてマイナスの要素を取り込むようにして、運を使いすぎないように気をつけていたそうです。

レギュラーで出演していたテレビ番組の視聴率が合算して100%を超えたときのこと。
運に恵まれすぎていると感じた彼はこのままだと、家族に不幸が訪れると思ったそうです。

そこで、欽ちゃんがとった作戦はペットを飼うこと。つまり、人間以外の生き物に家族の犠牲になってもらうこと。
ということで、なんと、金魚を一度に200匹も飼ったそう!

\(◎o◎)/

フツーの人はこんなことしませんわね。
大きな運をもらうことって、ある意味コワいことなのかも。

また、自分の弟子にたいしても運を運ぶことを忘れませんでした。

タレントの松居直美さんも師匠の萩本欽一さんをとおして運に身に付けたひとり。
萩本さんは、松居さんに稽古をつけるとき、1回でちゃんと出来ていても何度も何度も繰り返し行ったそうです。

「神様、直美ちゃんを有名にしてあげてね」と。

実は繰り返し稽古をすることで、その姿を運の神様に見てもらえるチャンスが増える。よって、練習する場所のカーテンはもちろん、窓は全開。そして必ず、窓際で稽古をつけたそうです。窓際だと天から神様に見つけてもらいやすくなるから。

そのほかにも、仕事を一緒にするタレントやスタッフもできるだけ運に恵まれていない人を選んだそう。
なぜなら、運の総数は決まっていて「プラマイゼロ」。その法則にあてはめると、ツキに恵まれていないことは、まだ「運を使っていない」から、番組に起用することでそれまでためていた運が働いてくれる。

などなど、この本には運の神様への忠誠心が篤い欽ちゃん独特の哲学が紹介されています。

正直、書かれてあるすべてのことをマネするのはカンタンではないかも。いや、これはやさしい言い方だ。実際、常軌を逸していると思います。

しかし、娯楽王の欽ちゃんだから説得力がある。この人が実践しているのだから、と。だから、ちょっとでも「運」との付き合い方、運の法則、運の身に付け方を取り入れてツイてる人になってみようじゃないか、そう思えるのです。

一見、損をしていることって、実は「運を貯蓄」していることなんじゃないかな。
けれど、それは後から見たら万事結果オーライ。
悲惨な状況にあっても「自分は今、運をためてるんだ」と思えば、ガマンできる。

普段、自分だけが損な役回りしているのでは?と、フツフツ感じることのある人にぜひ読んでほしい1冊です。うれしいことにKindle版もあり。

関連エントリー
なぜ、あの人はラッキーが続くの? その秘密は根拠なき幸運体質に
手を洗う行為は一番カンタンなお祓いで、開運にも
直感はいつも正しい。その能力が高まる時はいつ?