全国発。北九州に「シニア・ハローワーク」がオープン

ニュースと考察

北九州市戸畑区の複合施設「ウェルとばた」に、50歳以上の中高年齢者をメインターゲットにした「シニア・ハローワーク」がオープンしました。

その背景にあるのは北九州市の高齢化率が29・0%(2016年3月末)と、全国の政令指定都市の中で最高水準となっていること。

北九州が中高年に特化した就労支援を国に提案したところ、今年1月、国家戦略特区の事業として認められました。 U・Iターン希望者への情報提供なども行われます。

開所式に出席した山本幸三地方創生担当相は「東京に限らず他の地域からできるだけ多くの方々に北九州に戻って来てもらい、『生涯活躍のまち』という政策を進めるためにも必要なのが(中高年に特化した)職業案内だ」とあいさつした。

北橋健治北九州市長は「ふるさとへ帰って一花咲かせたいという方々のために汗をかき、地方創生の成功モデルを築いていきたい」と強調した。

時事ドットコムニュース2016/08/29-11:36配信分より引用

65歳以上の高齢者人口が増加する中で、国内ではこの世代を対象にした雇用促進への対策がなされています。

東京都では、東京しごと財団を通して、高齢者に実際に職場体験してもらう「しごとチャレンジ65」事業をスタートさせています。

これは高齢者の雇用に関心がある都内の企業を募り、体験を希望する求職者を受け入れてもらう。実際の仕事を体験することで求職者と企業の双方のミスマッチを解消し、高齢者の雇用につなげるもの。

3人に1人が65歳以上になるといわれる将来は「生涯現役」のカラーが濃厚になっているかもしれませんね。今回北九州に誕生した「シニア・ハローワーク」は日本の「生涯現役」を支援するモデルになるのでしょうか。

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