将来、スマホは民生委員の役割を担うかも?下仁田で活用の実証実験

2016年4月5日ニュースと考察

高齢者の見守りや緊急時の連絡手段に、スマホがあると何かと便利ですね。
群馬県下仁田町でスマホを配布し、活用の実証実験がスタートしました。

 群馬県下仁田町は26日、高齢者の地域見守り活動や防災・緊急時の
行政情報連絡手段としてスマートフォンを活用する実証事業を青倉地区
を対象に始めた。1人暮らしや高齢夫婦世帯などに計285台の端末を
配布。アプリケーションが有効かどうかなどを6月30日まで約3カ月
間かけて明らかにし、将来はスマホを全戸配布する方針だ。

 (中略)

 町健康課によると、2014年2月の大雪では孤立世帯が出た。町道
の除雪が大幅に遅れたため、民生委員が1人暮らしや高齢夫婦宅を尋ね
る安否確認に24時間以上もかかってしまった。電源が必要な電話機が
停電で使用不能になり、電話連絡もつかなかった。

 町内には山間部が多く、防災無線が聞こえない所や大雨などで聞こえ
にくくなったりして緊急時の情報伝達に不安がある。かつてケーブルテ
レビが計画されたが頓挫した。昨年11月、全国から61の自治体が参
加する「自治体スマホ連絡協議会」が発足。スマホを活用して高齢者の
見守りや地域の安全活動などに取り組み、下仁田町も加入した。

 町の人口は昨年10月1日現在で8188人。高齢化率は43・73
%。スマホのGPS(全地球測位システム)による位置情報を知ること
で、認知症の徘徊(はいかい)把握に期待できるという。アプリの避難
情報には「今すぐ助けがほしい」「安全です」「避難した」の連絡をワ
ンタッチでできる機能を備えた。

 (後略)

(毎日新聞 3月27日(日)12時37分配信分より)

ふるさとスマホ株式会社が65歳以上の方にスマホ「TONE」を貸与した実証実験。

このスマホにはGPS機能も付き、緊急時には「今すぐ助けがほしい」などの連絡がカンタンな操作できるのは大変便利。

高齢者がスマホの使用を敬遠する理由の1つにあるのが「使うのが難しそう」という点。これはあくまで「印象」でしかないのですが^^;

実際に通話するだけならガラケーで充分。という高齢者は多いですが、家族の側からすると、GPSや災害時の連絡手段を考えるとスマホを持っている方が安心です。高齢化率(65歳以上の人の割合)が29.1%となる2020年が1つの節目になっていますが、その頃はスマホを使いこなす人は今より増えているはず。

スマホは今後、さらに機能やアプリの精度を高めていくことでしょう。将来、民生委員の役割を担うことになったりして!?

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