災害の状況把握にドローン活用。広大病院と広島県警が協定締結

2016年9月6日ニュースと考察

小型無線機「ドローン」を用いた取り組みが着々と浸透しています。
先日は今秋、九州大伊都キャンパス(福岡市西区)や佐賀県内で、緊急時の救急措置にドローンが治療薬やAEDを届ける実証実験がスタートする記事を書きました。こちら。

広島県でも、災害時に広島大学病院と広島県警がドローンを用いた情報収集に取り組む協定を結びました。
これは2年前の広島土砂災害時に、被災地の状況把握が遅れた問題に端を発しています。

 (前略)広島土砂災害では、発生が未明だったため災害規模の把握が後手に回り、迅速な救助が遅れる一つの要因となった。広大病院は今年4月の熊本地震でドローンを活用した実績があり、災害時に被災情報の提供を受けて的確な部隊運用に結びつける狙い。

 この日は、県警の丸住裕昭・警備部長と広大病院の志馬伸朗・高度救命救急センター長が協定書を交わし、被災者の捜索や救助で綿密に連携する協定内容を確認した。

 広大病院は、熊本地震の被災地でドローンを飛ばし、自衛隊や国土交通省に情報提供したという。志馬センター長は「広く行政と連携し、社会貢献の役割を担いたい」と述べた。県警の担当者は「災害時に一刻でも早く、一人でも多くの命を救うため、連携を進めたい」と話した。【東久保逸夫】

毎日新聞2016年8月23日 地方版より引用

今年4月に起こった「熊本地震」でもドローンで撮影した写真や映像をよく目にしました。
土砂災害で寸断された道路や断層の様子が確認でき、被災状況がリアルに伝わってきたのは、災害時に人が踏み込めない領域にドローンを飛ばすことができたからですよね。

ドローンのメリットは空路を使えること、コンパクトなこと、操作がスマホで出来ること。
今は医療や災害時などの活用が多いと思いますが、いずれは民間の運搬方法としてドローンも選択できるようになることでしょう。
その頃には多くの人が「マイ・ドローン」(変換したら「毎度ローン」だって・・・^^;)を所有する時代になっているのかも!?

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